プロパンガス(LPガス)とは?料金が高い?都市ガスとの違いをわかりやすく解説

プロパンガスとは?徹底解説

「プロパンガス(LPガス)は料金が高い」「都市ガスより火力が強くて中華料理店で使われているらしい」など、プロパンガスってこういうものというイメージはあっても、具体的にどういうものかわからないという方も多いでしょう。

この記事ではプロパンガスの料金や都市ガスとの違いについて詳しく説明します。

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プロパンガス(LPガス)とは?

まずはプロパンガス(LPガス)の基本的な情報を説明します。

プロパンガスの特徴

プロパンガスは、プロパンやブタンを主成分とする燃料ガスです。常温では気体ですが、圧力をかけることで液化でき、ボンベ(ガスボンベ)に詰めて保管・運搬ができます。

このため、ガスの導管(パイプライン)が整備されていない地域でも利用できるのが最大の特徴です。また、都市ガスを引き込む工事が不要となるため、都市ガスに比べて初期費用が安価になるメリットがあります。

💡 豆知識:「プロパンガス」と「LPガス」はほぼ同じ意味で使われます。正式名称はLPガス(液化石油ガス)で、主成分のプロパンに由来して「プロパンガス」とも呼ばれています。

主な利用場所

プロパンガスは、都市ガスのパイプラインが通っていない郊外・農村部・島しょ部などで広く利用されています。また、敷地の関係で都市ガスを引き込む工事が難しい場合や、初期費用を抑えたい場合に使用されるケースもあります。

全国約2,400万世帯が利用しており、特に戸建て住宅やアパート・マンション(集合住宅)での採用が多い傾向にあります。飲食店・工場・農業用施設などでも幅広く使われています。

災害に強い理由

プロパンガスはボンベ単体で機能するため、地震などでガス導管が損傷しても供給が止まりません。また、各家庭・施設に独立したボンベがあるため、ライフラインが断絶した状況でもガスを使い続けられるケースがあります。東日本大震災の際も、都市ガスより早期に復旧できた事例が多く報告されています。

プロパンガス(LPガス)と都市ガスとの違い

プロパンガス(LPガス)とよく比較される都市ガスとの違いについて説明します。

プロパンガスと都市ガスの料金の違い

一般的に、プロパンガスは都市ガスより料金が高めです。全国平均で比較すると、プロパンガスの従量料金は都市ガスの約2〜3倍になるケースも珍しくありません。ただし、プロパンガスは各ガス会社が自由に料金を設定できるため、会社によって大きな価格差があります。

項目プロパンガス(LPガス)都市ガス
料金水準高め(会社による差が大)比較的安い(規制料金)
料金規制自由料金ガス事業法により規制

現在では都市ガスも自由化によって会社ごとに料金を設定できるようになっていますが、従来からの地域の大手ガス会社の規制料金が基準となるため、極端に高い金額になることはまずありません。

それに比べ、プロパンガスは昔から自由料金のため会社ごとの価格差が非常に大きくなっています。特に長期間契約を見直していないケースや、不動産業者などに勧められたガス会社とそのまま契約したケースなどでは、相場よりかなり高い料金を取られていることも。

プロパンガスでも適切な料金プランの会社と契約できれば都市ガスと同じくらいの月額料金となるケースもあるため、プロパンガスの料金には注意が必要です。

プロパンガスと都市ガスの熱量の違い

プロパンガスは都市ガスより熱量(カロリー)が高いのが特徴です。プロパンガスの発熱量は約24,000kcal/m³であるのに対し、都市ガス(13A)は約11,000kcal/m³程度。つまりプロパンガスは同じ量でも約2倍以上の熱量を持ちます。火力の強いコンロを使いたい場合はプロパンガスがいいということですね。

また、同じ量のお湯を沸かすなど、同様の使い方でもプロパンガスの方が少量で済みます。プロパンガスと都市ガスの料金を比較する場合、単純に1㎥当たりの料金を比較すると極端にプロパンガスが高く見えてしまうため注意が必要です。

供給方法の違い

プロパンガスと都市ガスの最大の違いは、ガスの供給方法です。

プロパンガス

ボンベ配送方式

ガス会社がボンベを定期配送・交換する。パイプライン不要のため全国どこでも利用可能。

都市ガス

パイプライン方式

地下のガス管から各家庭へ供給する。ガス管が整備されたエリア内のみ利用可能。

そもそも都市ガスが整備されていないエリアでガスを使用する場合、プロパンガスしか使用することができません。日本で都市ガスの整備されているエリアは国土の6%程度と言われており、都市ガスが使用できるエリアは非常に限定されているのが現状です。

プロパンガス(LPガス)のメリット

「料金が高い」などイメージの悪いプロパンガス(LPガス)ですが、プロパンガスならではのメリットもあります。

プロパンガスは災害時に強い

プロパンガスは災害に強いと言われています。地震などで配管が切断される可能性がある都市ガスと違い、ガスボンベが現地にあるため、使い切るまではガスを使用できるからです。また、地中のガス管を復旧するのに比べて、地上を配送する方が早く復旧できます。

東日本大震災や熊本地震でも、プロパンガスは都市ガスに比べて復旧が早く、避難所での炊き出しや暖房に活躍しました。ボンベが自宅にあれば、停電下でもガスコンロが使えるため、非常時の生活継続能力が高いと評価されています。

プロパンガスは火力が強い

プロパンガスの発熱量の高さは、料理の仕上がりにも直結します。中華料理の「強火で一気に」が実現しやすく、業務用コンロを使うプロの料理人にも愛用されています。ご家庭でも、炒め物・焼き物・お湯の沸かし時間の早さを実感できます。

プロパンガス(LPガス)のデメリット

プロパンガス(LPガス)のデメリットの多くはその料金にあります。

プロパンガスは料金が高くなりやすい

プロパンガスの平均的な月額料金は、都市ガスの1.5〜3倍とも言われています。一人暮らしでも月5,000円を超えるケースは珍しくなく、4人家族では月1万円近くなる場合も。長期的に見ると、年間数万円〜十数万円の差につながります。

都市ガスではガス管を引き込む工事で数十万円の初期費用がかかることも珍しくありませんが、それでも都市ガスの長期的にはコストメリットがあることも少なくないでしょう。

プロパンガスは会社ごとに価格差が大きい

プロパンガスは「自由化料金」のため、ガス会社が自由に価格を設定できます。そのため、隣の家と全く同じ使用量でも、契約している会社が違うだけで毎月数千円の差が生じることがあります。知らずに高い会社と契約し続けているケースが非常に多いのが現状です。

一方で、相場より安価なプロパンガス会社と契約できれば、都市ガスと比較しても極端に高いということはありません。適切な比較をして、安価なプロパンガス会社と契約することが大切です。

⚠️ 注意:引っ越し時に「最初から決まっていた」ガス会社をそのまま使い続けているご家庭の多くが、適正価格より高い料金を払い続けています。一度確認することをおすすめします。

プロパンガス(LPガス)の料金で損しないために重要なこと

最後に、プロパンガス(LPガス)の最大のデメリットである料金について、損をしないために重要なポイントを紹介します。

比較しないと高額になりやすい

プロパンガスは都市ガスと異なり、料金規制がないため「知らないうちに高い会社と契約している」ことが非常に多い業界です。消費者庁の調査でも、プロパンガスの料金格差は全国平均で2倍以上に達するケースがあることが指摘されています。賃貸物件の場合は特に要注意で、大家さんが選んだガス会社がそのまま使われているケースが大半です。

適正価格チェックの重要性

自分が払っているガス料金が「相場より高いのか安いのか」を知るだけで、節約できる可能性があります。地域ごとの適正価格と自分の料金を比較することで、高額請求に気づくきっかけになります。切り替えにかかる手数料は原則無料のケースも多く、比較・検討だけでも行う価値は十分にあります。

賃貸契約の条件でどうしても変更できないケースもありますが、変更可能であれば安価なプロパンガス会社に変更することが重要です。

📌 まとめると:プロパンガス(LPガス)は災害に強く火力が高いというメリットがある一方、料金が高く会社ごとの差が大きいというデメリットがあります。しかし、適切な比較をして相場より安いプロパンガス会社と契約できれば都市ガスと同水準の料金で使用することもできます。まずは「自分の地域の適正価格」を確認することが、ガス代節約への第一歩です。

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